信じている人に騙される ー人間関係を楽にするためにー

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人を信じやすかった昔の自分

僕自身、昔はとても人を信じやすい性格でした。小学生の頃、友達に「UFOがいる!」と言われて振り向いてタッチされるような子供でしたし、高校時代には友人の冗談も真に受け、「俺、鉄下駄履いてるんだ」と言われて「本当に?」と返すほどでした。素直さは一見美徳のように見えますが、時に人を出し抜かれたり、騙されたと感じたりする原因にもなります。

高校時代の苦い経験

高校3年生の春、僕は受験勉強の合間に塾で出会ったある女性に心を奪われました。彼女から連絡先を交換したいと言われ、僕は舞い上がり、ほぼ毎日連絡を取り合うようになりました。やがて、勇気を出してデートに誘い、告白し、付き合うことに成功。初めての彼女で、僕は幸福感に包まれていました。

しかし、その喜びは5日間しか続きませんでした。突然、彼女から「別れよう」と電話がありました。理由は、彼女が本命の相手と良い関係になったからだと後に聞かされました。僕はキープ要員だったのです。その瞬間、人間不信に陥り、「人なんて信じられない」と思うようになりました。

「騙された」という感情はどこから来るのか?

今振り返ると、あのときの僕は自分の思い込みに騙されていたのかもしれません。相手が自分を本当に好きだと勝手に思い込み、期待しすぎていたのです。騙されたと感じるのは、相手の意図や状況を見ず、自分の感情だけで物事を判断しているからです。自己中心的な視点から来る「他責思考」が「騙された」という感情を生むのです。

相手の行動には常に理由があり、それを理解していなかったからこそ傷ついたのだと思います。自分を守るためにも、相手の行動の意図を読み取り、無用な期待を抱かないことが大切です。

騙されないために心がけること

ここで、騙されないための具体的な方法を3つご紹介します。

  1. 「この人なら裏切られても構わない」と思える人と付き合う
    裏切られても許せる関係を築くことが、人間関係において重要です。自分にとって本当に大切な人は、裏切られたときも許せる存在のはずです。これを見極めるためには、相手が困っているときに無条件で助けてあげられるかを考えると良いでしょう。
  2. 相手が自分と付き合うメリットを考える
    人は誰しも自分の利益を求めて行動します。相手が自分と付き合うことで何を得るのかを冷静に考えることで、人間関係の裏側を見抜くことができます。例えば、友人関係であれば「一緒にいて楽しいから」、ビジネスであれば「利益が出るから」など、メリットが存在します。これを理解すれば、相手の動機を予測しやすくなります。
  3. 「裏切ったほうが損だ」と思わせる自分になる
    最後に、自分に価値を持たせることが必要です。人は自分にとって価値のある人を裏切るリスクを冒しません。魅力的な人間であるためには、人間性や成果、面白さ、知識など何でも良いので、相手にメリットを提供できる存在になることが大切です。

人を信じることと期待しすぎないことのバランス

もちろん、これらを実践しても人を完全に信じられなくなるのは寂しいことです。大切なのは、期待しすぎない中で適度に人を信じること。相手の行動を理解し、適度な距離感で付き合うことで、傷つくリスクを減らしつつも充実した人間関係を築くことができます。

まとめ

人間関係において、騙されたと感じる経験は辛いものですが、その経験をどう捉え、どう乗り越えるかが重要です。人の行動の意図を考えることで、無駄な期待を避け、心の平穏を保つことができます。そして、自分に価値を持たせることで、信頼される人間になりましょう。

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