面接なんて、嫌だ!苦手だ!そう思うことってありますよね。何回も落ち続けると人格否定をされた気分になりますよね。一つだけいうと、面接は恋愛みたいなものなので、マッチングしなくても落ち込むことはありません。しかし、準備によって告白の成功確率を上げることはできます。今回は、あなたの面接があまりうまくいかない理由と、うまくいくための方法を記していきます。
面接がうまくいかない理由
就職活動はマッチングですので、必ず成功するわけではありません。ただ、失敗する理由には共通点があります。3つ挙げます。
面接官が求めている人材を把握できていない
相手の理解ができていないと、面接では通りません。採用活動を行う際、企業は欲しい人物像を何かしら定めています。新卒採用であれば人柄で、中途採用であればスキルで(人柄ももちろんみていますが)定めることが多いでしょう。例えば、人材をIT企業に紹介するIT人材紹介会社があるとします。求職者に対してアドバイスを行い、会社を紹介するキャリアコンサルタントを募集しているとします。従業員は100人を超えており、実績のある新人教育用のマニュアルがすでに会社には存在しているとします。あなたが人事だとしたら、どのような人材が欲しいと思いますか?
IT人材紹介のため、プログラミング知識が乏しい、もしくは学習意欲が低い人は不向きです。また、求職者と直接接するため、威圧感を与えないコミュニケーション能力が求められます。マニュアルがすでにあると言うことは、自己流で社内をかき乱す可能性のある人はとりたくないでしょう。このように、少し条件があるだけでも、求めている人材が予想できます。この予想なく面接に挑むと、面接官に早めに見切りをつけられるでしょう。
伝えたいことを整理できていない
話す内容を整理できてない場合もあります。面接は大体質問が決まっているため、文章を暗記する必要はないにしても、話す項目ぐらいは把握しておいた方が良いです。求めている人材がわかっていないため、話す内容が整理できない場合もあります。面接など、短い時間で相手に何かを伝える際は、文章の構造化を行うことが必要不可欠です。
面接官の疑問を解消できていない
面接官から質問をされた時に、質問の意図と、こちらがする回答がずれていることがあります。その結果、面接官の不安が拭いきれず、不採用となることも多いでしょう。
例を示します。
面接官の質問: 「あなたの長所は何ですか?」
質問の意図: 面接官は応募者の「自己理解」や「自分の強みを職場でどう活かしているか」を確認したいと考えています。
ずれた回答: 「私の長所は友人が多いことです。どこに行っても人に好かれます。」
ずれた理由: 友人が多いことはプライベートな面での長所かもしれませんが、仕事に直接関係があるわけではありません。面接官が期待しているのは、仕事で役立つ具体的なスキルや姿勢です。
望ましい回答: 「私の長所は、誰とでも良好な関係を築くことができるコミュニケーション能力です。前職でもチームワークを重視し、部門間の連携を円滑にする役割を積極的に担ってきました。」
このように、抽象度の高い質問では、質問の意図を理解した回答をする必要があります。
最高の面接をするために準備する
では、面接をうまくするためにはどうすれば良いのでしょうか。数をこなすとなれるのは確かなのですが、準備がなければ、PDCAを回すことができません。その結果、面接がうまくなるスピードも遅いでしょう。最高の面接を行うために準備すべきことを3つ紹介します。
ツッコミポイントを用意する
面接官が思わず質問したくなることを文章の中に組み込みましょう。相手の質問を自分でデザインするのです。
面接の時間は長くても1時間ぐらいです。1時間のうち、自分が用意していない質問をされればされるほど、テンパるのではないでしょうか(何がきても余裕だよって人はすでに面接強者なので、この文章を読んでいない気がする)。急に、世界の貧困問題を解決するための策をあなたなりに教えてくださいと言われても困りますよね。
そこで、自分の予想している質問をできるだけ多くさせるような「トラップ」を敷いておきます。部活やインターンの実績を自己PRに組み込む。自分の特徴を言い換えてキャッチコピー風にする。などです。
Ex.
営業インターンで100万円売りました。→商材は?どうやって?大変だったことは?
チームの「緩衝材」として貢献しました。→緩衝材って?何をしたの?
コツは、情報をかけて伝えたり、比喩表現を使うようにしましょう。相手の疑問を解消することで、「緩衝材」の人だ、などとイメージがつきやすくなります。相手にツッこませて、自分の印象を相手に突っ込みましょう。
相手に見せたい自分の「面」を決める
基本的に人は二面性があります。相手にどの面を見せるのかあらかじめ決めておきましょう。そもそも、1時間そこらの面接で、自分のことが全てわかってもらっちゃ困ります。数十年自分を見てきた自分でさえ、まだ知らない自分があるのですから。家族といるときの自分、職場の自分、友達といる時の自分。どれも自分なんです。
だからといって、全ての自分を満遍なく見せようとすると、一貫性のないやつだと思われます。だからこそ、面接で見せる面を決めておくのです。信頼性を見せるという意味でも面接は一貫性を持って臨みましょう。仕事の時の自分はこういう自分だと。プライベートで行動が違っても良いんです。それが人間なので。
面接官の会社を面接官よりも知っておく
相手の理解は何よりも大事です。なぜなら、会社の状況を把握できないと自分を売り込むことができないから。面接は自分の人柄やスキル、リソースを会社にサブスクリプションしてもらうための営業です。営業は、企業の課題を解決するための提案をしなければなりません。会社の状況知っておくことの重要性を理解してもらえたでしょうか。
中小企業で情報を集めるのは難しいですが、上場企業だと情報はWEBサイトから見つけられます。IR情報をChatGPTなどのAIに読み込ませて、要約してもらっても良いでしょう。その情報から、企業が求めている人材もある程度は推測できるのではないでしょうか。知識の有無が志望度の表明につながります。
まとめ
1. 企業が求める人物像を理解する
面接官がどんな人材を求めているかを把握することが、成功の鍵です。会社のニーズに沿った自己PRを準備しましょう。
2. 伝える内容を整理し、わかりやすく構造化する
面接では限られた時間で効果的にアピールすることが求められます。質問に対して端的で要点を押さえた回答ができるよう、話す内容を事前に整理しましょう。
3. 面接官の質問意図を理解する
面接官が質問する背景には、必ず意図があります。その意図を理解し、それに応じた回答をすることで、面接官の不安を解消し、好印象を与えることができます。
4. 自分の強みや経験に「ツッコミポイント」を用意する
面接官に質問したくなるような「ツッコミどころ」を自己PRに組み込むことで、あなたの印象を強く残すことができます。比喩や実績などで興味を引きましょう。
5. 見せたい「自分の面」を決め、一貫性を持つ
面接は短時間で行われるため、自分のすべてを伝えようとするのではなく、職場で見せる自分の一面に絞ってアピールし、一貫性のある印象を与えましょう。
6. 会社のことを十分にリサーチする
面接官以上に会社の情報を知るつもりで準備を行い、会社のニーズやビジョンに合わせた自己PRができるようにしましょう。上場企業であればIR情報なども有効です。
いかがでしょうか。対策を一通り述べましたが、面接は対話なので数をこなす、コミュニケーションの量を増やすことも重要です。準備ができていれば、面接が楽しいものになるでしょう。面接は怖いと思いますが日本だけでも400万社ぐらいあるため、落ちても死ぬことはありません。改善を繰り返して、自分を売り込みましょう。
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